「空き家」はまず掃除!

空き家指南本、読んでみました 

『空き家に困ったら最初に読む本』牧野寿和監修(河出書房新社)。少し前に、図書館の新刊棚にあったので、手に取って読んでみると、なるほど空き家問題他人事でないな、と危機感を持ちました。「空き家」社会問題にもなっているそうですね。私の身内でも、親の世代に比べて、子ども・孫の代の人数が少ないし、親の住む場所と、子どもの住みたい場所(住む必要がある場所)って必ずしも一致しないので、あー〇〇の家は今後どうするんだろう、などと漠然と考えていました。どうしよう、で思考停止したら駄目ですね。自分で調べるなり、人に聞くなりして、準備して、問題解決していかないと。ということで、勉強させてもらいました。

危機感を持った点

  •  「特定空き家」

 2015年の法改正によって、「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が決定されました。自治体が著しく景観をそこねる物件に関して、「特定空き家」認定をすると、さまざまなペナルティが課されるようです。空き家を放置することは、自治体からみても罪深いこと、なのですね。特定空き家について詳しくは検索するといろいろでてきます。

  • 空き家は放置しておけばしておくほど、どんどん価値が下がる。

 建物は、人が住まなくなると急速に劣化が進むそうです。たしかに、人が住んでいれば、毎日窓をあけ、換気をし、掃除をし、そういったことがなくなると、害虫やカビが発生したり、湿気により木材などの建築資材が休息に劣化してしまうのです。そうなると、物件の価値も下がる、と。

すでに空き家を所有している人が、まあいずれ売りに出そう、と考えつつも数年家を放置したあと、思い立っていざ売りに出そうとしたとき、土地に建っているのが劣化した家では、まったく価値が下がります。そうなる前に、早く売っておけば、と嘆いてもあとの祭り。売ることが決まっているのなら、素人が市場の動向よもうなどして、売り渋るよりも、物件の劣化が進む前に、早く動いたほうが吉、ということなのでしょう。

物件の劣化をいかに遅めるか、それは管理次第

 売る、ということがすぐには決まっていない場合、また、何らかの事情により、所有していなければいけない場合、必要になってくるのは物件の管理、だそうです。

 私は数回転居の経験があり、そのたびに物件を見てきた結果思うのは、物件の状態を左右するものは、築年数もありますが、年数がたてば経つほど、物件の価値は管理者の管理次第、ということ。築浅物件が一般的に好まれますが、築年数がたっていても、オーナーさんが定期的に補修や階層、また、共有部分のお掃除を丁寧におこなっている物件は、本当に住みやすく、快適でした。やはり、空き家も借家も管理次第!そう思います。

やっぱり掃除から

 そこで、いざ、空き家を所有した!または、将来の被相続人になりうる人が空き家を所有している!なんて人が、やらなければならないと思ったのは、その空き家の片付け!掃除!まずはここから。そして、定期的に訪れて、換気し、状況確認すること。所有しているものの責任で、これは最低限やらなければならないと思いました。その後、物件の状態をみて、この物件は売却したほうがよいのか、このまま維持か、運用か?その物件と、所有者の状況にあった選択をする、ということが必要だと感じました。家だって、人が住んでこそのもの。土地も、活用されてこそのもの。所有するものの創意工夫で、きっと有効活用だってできるはず。そして、そういったことを考えるのって、大変かもしれないけれど、考え方を変えれば、きっと楽しく、主体的に生きていると実感できるような気がします。

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