第11回せとうち美術館ネットワーク特別講演会 に参加しました
広島県立美術館にて、11月24日(日)に行われた特別講演会に参加してきました。美術館、昔は好きでたまに展覧会など行っていましたが、子どもが生まれてから、美術館というものから少し遠のいていました。私が個人的に、小さい子ども連れで美術館や博物館に行きにくい理由は、
- 観覧中になくと、周りの人に申し訳ない
- 子供が楽しめているかわからない
- 観覧料が地味に家計に響く
などでした。しかし、今回原田マハさんの講演を聞いてみて、少し意識が変わりました。
原田マハさんってどんな人?
お恥ずかしながら、今回講演会に参加するまで、原田マハさんについて存じあげませんでした。会社員から、国内外の美術館勤務を経て、フリーのキュレーター、カルチャーライターとなったそうです。現在は人気作家さんとしてアートをテーマにした小説などを発表したり、展覧会を企画したり、精力的に活動されている方なんだとか。詳しくは、公式ウェブザイトがありましたので、貼っておきます。
“美術館は友達の家、展覧会はホームパーティ”と思っていこう
講演中に原田マハさんが仰っていたことで私の心に残ったのはこれですね。美術館は友達の家、という感覚、まったく無かったです。どちらかというと、美術館って、偉い先生の家、とか、なんか地域の偉い人の家、という感覚?
要は、もっと気軽に美術館やアートに触れる場所に行こうよ、ということだと思いました。また、小さい子供連れの人にもどんどんアートに触れに来てほしいし、来やすい環境を作るべきだと言われていました。環境もそうだけど、子連れ側も、もっとフランクに美術館に行くことを外出の選択肢にしてもよいのだなと感じました。
それで、子連れが美術館や展覧会などにアートを観覧に行くメリットってなにがあるかな、と考えました。
子連れが美術館に行くメリットって?
原田マハさんが講演の中で、アメリカの美術館では小さい子供を連れた親子がもっと気軽に美術館に来ている、という話を写真を交えてしていました。写真のなかでは、まだ歩かないような小さい子供を抱いたお母さんが、アート作品を赤ちゃんと一緒に観覧しています。これを見て、やはり美術作品をみることって、子どもにもいい影響を与えるのかな、と思いました。どうなんでしょう?なんかよさそう?
個人的に考えたことは、赤ちゃんがアートを見ることによって何か発育に好影響を与えるか?ということはよくわかりませんが、アート好きな親が好きな展覧会に行って、心から楽しむこと、それで幸せな気持ちになって、心に余裕が生まれること、が結果的に子育てにとっても良いのじゃないかな?ってことです。
入館料をどうとらえるか
美術館に行こうかな、と考える人がいて、地味にネックになっているのが入館料かなと思ってます。まあ、我が家的に、ですが。旦那さんに、美術館に行かない?と誘ってみると、かえって来るのが、「観覧料高いじゃん・・・」って返答。うーん、そうなんでしょうか。広島県立美術館だと、個人料金・特別展/一般当日1400円、前売り1200円、所蔵作品展/一般510円、みたいです。これって、チョット贅沢したランチ代くらいかな・・・。普段海外に行かないとみられない作品が、近くの美術館に行けば期間限定でみられる、気に入った作品があれば、詳細調べて、学ぶことで、自分や子供の教養の蓄積になる。そう考えると、楽しみ方によっては、そんなに高い金額ではないのでないかなー?と考えますが、どうなんでしょうね。
予備知識はなくてもOK!もっとアートに親しもう
美術館で展覧されている作品って、偉い画家さんが描いていて、文化的価値が高いらしいけど、、価値のわからない自分が見てもあまり意味ないかなー、と考えることもあります。でも、私のまだ言葉が少し出てきたくらいの息子にしてみれば、偉い画家さんとか、文化的価値とか、そんなこと別によい!その風景、作品、おもちゃを見て、好きか、嫌いか!ですよね。興味なかったら自分の琴線には響かなかった、まあいっか、でOKなんじゃないかな、と思います。でも、中には、ああ、すてきだな!と感じるものがあって、興味が出てくれば、そこで初めて背景とか調べてみればよいのかな。
そんな感じで、今後は気軽にアートに楽しもうと思わせてくれた、原田マハさんの講演会でした。